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設計技術シリーズ

初めて学ぶ電磁遮へい講座

著者: 畠山賢一氏(兵庫県立大学)
蔦岡孝則氏(広島大学)
三枝健二氏(日本大学)
定価: 3,630円(本体3,300円+税)
判型: A5
ページ数: 264 ページ
ISBN: 978-4-904774-08-3
発売日: 2013/4/18
管理No: 4
- 書籍紹介 -
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【著者紹介】

畠山賢一(兵庫県立大学)
工学研究科 電気系工学専攻/回路・システム工学部門専門分野:環境電磁工学、電磁波工学研究内容:電磁波エネルギーの吸収・遮蔽材および評価法所属学会:電子情報通信学会、電気学会、IEEE
蔦岡孝則(広島大学/理学博士)
教育学研究科 自然システム教育学講座・物理学研究室専門分野:磁性体物理学、機能材料、物理教育研究内容:電磁複合材料の物性研究、左手系メタマテリアルに関する研究所属学会:日本物理学会、応用物理学会、日本磁気学会
三枝健二(日本大学)
理工学部 電子工学科専門分野:環境電磁工学、電磁波工学、アンテナ工学研究内容:建築物電磁環境評価に関する研究、電波応用やアンテナに関する研究所属学会:電子情報通信学会、映像情報メディア学会、電気学会、建築学会、IEEE

【目次】

まえがき

第1章 電磁遮へい技術の概要

  1. 1.1 電磁遮へいについて
  2. 1.2 遮へい材の効果とその評価法
  3. 1.3 遮へい材料,遮へい手法

第2章 伝送線路と電磁遮へい

  1. 2.1 平面波の伝搬
  2. 2.2 4端子回路網の導入および透過係数と遮へい効果
    1. 2.2.1 平面波の伝搬と伝送線路
    2. 2.2.2 入力インピーダンス,反射係数,透過係数,および遮へい効果
  3. 2.3 斜め入射の取り扱い
    1. 2.3.1 斜め入射とスネルの法則,偏波
    2. 2.3.2 TM入射
    3. 2.3.3 TE入射
    4. 2.3.4 ブリュースター角と反射・透過特性
  4. 2.4 損失材料
    1. 2.4.1 複素誘電率,複素透磁率
    2. 2.4.2 導電材料
  5. 2.5 遮へい特性の近似式,導電材料の遮へい特性
    1. 2.5.1 低周波帯の近似式
    2. 2.5.2 高周波帯の近似式
    3. 2.5.3 導電材平板の遮へい特性
    4. 2.5.4 導電率が周波数によって変化する場合の等価回路
    5. 2.5.5 積層構造の遮へい特性
  6. 2.6 チョーク構造による遮へい
  7. 2.7 空間の遮へいと筐体隙間の遮へい

第3章 遠方界と近傍界の遮へい

  1. 3.1 遠方界と近傍界
  2. 3.2 近傍界の遮へい効果
    1. 3.2.1 伝送線路方程式を用いた近傍界の遮へい効果
    2. 3.2.2 伝送線路方程式の近似式による遮へい効果
    3. 3.2.3 伝送線路方程式を用いた計算の有効性
  3. 3.3 近傍界・遠方界の遮へい量相互の関係

第4章 遮へい材料とその応用

  1. 4.1 磁性材料
    1. 4.1.1 磁性体の基礎物性
    2. 4.1.2 強磁性体の静的磁化過程
    3. 4.1.3 磁性材料の高周波磁気特性
    4. 4.1.4 磁性材料を用いる電磁遮へい
      1. 4.1.4.1 コモンモードチョークコイル
      2. 4.1.4.2 磁性体を用いるチョーク構造遮へい法
  2. 4.2 複素透磁率の周波数分散機構と透磁率スペクトルの解析(アドバンストセクション)
    1. 4.2.1 磁壁共鳴による透磁率の周波数分散
    2. 4.2.2 ジャイロ磁気共鳴による透磁率の周波数分散
    3. 4.2.3 磁化回転による透磁率の緩和型周波数分散
    4. 4.2.4 複素透磁率スペクトルの解析
  3. 4.3 複合材料
    1. 4.3.1 フェライト複合材料
    2. 4.3.2 金属粒子複合材料
    3. 4.3.3 磁性金属粒子複合材料
    4. 4.3.4 複合材料における混合則
  4. 4.4 人工材料を用いる電磁遮へい
    1. 4.4.1 人工材料
    2. 4.4.2 人工材料と電波伝搬
    3. 4.4.3 金属線配列材を利用する遮へい材
  5. 4.5 金属の高周波物性と人工材料の開発 (アドバンストセクション)
    1. 4.5.1 伝導電子のプラズマ振動と金属の誘電率
    2. 4.5.2 低周波プラズマ振動と人工材料の開発
      1. 4.5.2.1 複合構造を用いた電気・磁気プラズマ
      2. 4.5.2.2 低周波プラズマ構造を用いた人工材料

第5章 導波管の遮断状態を利用する電磁遮へい

  1. 5.1 遮断状態,遮断周波数
  2. 5.2 導波管の遮断状態を利用する遮へい例

第6章 開口部の遮へい

  1. 6.1 円形開口部の遮へい
  2. 6.2 方形開口部の遮へい
  3. 6.3 銅板上に設けた方形開口部の遮へい特性例

第7章 遮へい材料評価法

  1. 7.1 遮へい材料の性能評価測定
  2. 7.2 種々の測定法
    1. 7.2.1 板状遮へい材評価法
      1. 7.2.1.1 同軸管法
      2. 7.2.1.2 フランジ型同軸管法
      3. 7.2.1.3 KEC法
      4. 7.2.1.4 MIL-STD-285準拠法
      5. 7.2.1.5 遮へい衝立を用いる方法
      6. 7.2.1.6 送受信アンテナを電波暗箱内にいれて対向させたマイクロ波帯評価法
      7. 7.2.1.7 パラボラ反射鏡を用いるミリ波帯評価法
      8. 7.2.1.8 球形チャンバー法
    2. 7.2.2 隙間用遮へい材評価法
      1. 7.2.2.1 遮へい用Oリングの評価法
      2. 7.2.2.2 誘電体導波路を用いるミリ波帯評価法

第8章 遮へい技術の現状と課題

  1. 8.1 遮へい手法のまとめ
  2. 8.2 複数の漏洩源がある場合の取り扱い
  3. 8.3 遮へい手法の課題
  4. 8.4 遮へい材の現状と課題
  5. 8.5 遮へい材料評価法の課題

付録

  1. A1 マクスウェル方程式と平面波
  2. A2 伝送線路
  3. A3 ポインティング電力
  4. A4 伝送線路基礎行列表示の近似式
  5. A5 スネルの法則
  6. A6 磁気共鳴と磁気緩和による複素透磁率の周波数分散式
  7. A7 磁気回路モデルを用いた磁性複合材料の複素透磁率スペクトル解析
  8. A8 クラウジウス-モソッティの関係式と混合則
  9. A9 伝導電子のプラズマ振動
  10. A10 金属の誘電率

【参考文献】

  • 畠山賢一,“電磁遮へいの基礎”,電磁環境工学情報EMC,No.195, p.113-122, 2004年7月号.
  • R.B.Schulz, V.C.Plantz, D.R.Brush, "Low-Frequency Shielding Resonance", IEEE Trans. on EMC, Vol.EMC-10, No.1, pp.7-15, 1968.
  • 隙間用遮へい材の例は,各社のカタログ等を参照して頂きたい.製品群をまとめたものとしては例えば,“2009年版 EMC関連製品一覧”,電磁環境工学情報,No.251,ミマツ,2009年.
  • 荒木庸夫,“電磁妨害と防止対策”,p.130,東京電機大学出版局,1977.
  • 村尾 剛,”固体物理学”,共立出版,p.196, 1985.
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  • 畠山賢一,澤渡永吉,“磁性シートによるスイッチング電源筐体の電磁遮へい”,電子情報通信学会論文誌,Vol.J75-B-Ⅱ,No.1, pp.112-115,1991.
  • 影山健二,“材料の電磁シールド性能測定法”,日本建築学会第4回電磁環境シンポジウム,pp.31-46,2000.
  • http://news-sv.aij.or.jp/kankyo/s4/wg/keisoku/denji/zaisok.pdf
  • 吉野涼二,井上勝夫,三枝健二,“電磁シールド材料間の重ね合わせ接続部性能に関する研究-その1スリットモデル及び重ね合わせモデルによる実験結果-”,平成16年度日本大学理工学部学術講演会論文集,D1-6,2004.
  • P. F. Wilson,M.T.Ma,J.W.Adams,“Techniques for Measuring the Electromagnetic Shielding Effectiveness of Materials: Part I:-Far-Field Source Simulation”,IEEE Trans. EMC,Vol.30,No.3,pp.239-250,1988.
  • 岡田文明,“マイクロ波工学 基礎と応用”,pp.138-145,山海堂,2004.
  • ASTM,“ES7-83 Emergency Standard Test Methods for Electromagnetic Shielding Effectiveness of Planar Materials”,Annual Book of ASTM Standards,Vol.10.02,1984.
  • ASTM,“D4935-99 Standard Test Method for Measuring the Electromagnetic Shielding Effectiveness of Planar Materials”,ASTM Standards on Disc,Vol.10.02,2005.
  • 針谷栄蔵,右馬野雅弘,“電磁シールド材の評価測定装置について”,電子情報通信学会技術報告,EMCJ83-13,1983.
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  • 影山健二,“材料の電磁シールド性能測定法”,日本建築学会第4回電磁環境シンポジウム,pp.31-46,2000.
  • http://news-sv.aij.or.jp/kankyo/s4/wg/keisoku/denji/zaisok.pdf
  • 吉野涼二,宮崎弘志,“電磁シールドオフィスビルの施工事例”,日本建築学会学術講演梗概集,40549,2002.
  • C.Mias, C.Tsakonas, C.Oswald, “An Investigation in to Feasibility of designing Frequency Selective Windows employing periodic structures ”, Final Report for the Radiocommunications Agency, THE NOTTINGHAM TRENT UNIVERSITY, p.23, 2006.
  • http://www.ofcom.org.uk/static/archive/ra/topics/research/topics/emc/ay3922/ay3922.pdf
  • 山本真一郎,畠山賢一,山内健次,熊谷正章,“平板状遮蔽材のマイクロ波帯遮蔽量測定”,電子情報通信学会総合大会, B-4-27, p.394, 2004.
  • 山本真一郎,岩井通,畠山賢一,“マイクロ波帯における板状遮へい材の透過係数測定装置”,電子情報通信学会論文誌,Vol.J94-B,No.6,pp.771-774,2011.
  • 畠山賢一,蔦岡孝則,兼本貴仁,山本真一郎,岩井通,“金属格子の反射・透過特性と単層形電波吸収体裏地としての応用”,電子情報通信学会論文誌,Vol.J93-B,No.1,pp.101-111,2010.
  • 例えば,松本欣二,“電波工学”,朝倉書店,p.138,昭和49年.
  • 畠山賢一,戸川斉,“ミリ波帯での電磁波遮へい,吸収の簡易計測法”,電子情報通信学会論文誌,Vol.J81-B-II,No.6,pp.651-656,1998.
  • 長谷部望,小林一彦,“球形チャンバーを用いた導電性材料のシールド効果測定法について”, 電子情報通信学会論文誌,Vol.J70-B,No.7,pp.862-873,1987.
  • 洞谷矩仁,池田哲夫,“球殻モデルを用いた筐体のシールド効果について”, 電子情報通信学会論文誌,Vol.J83-B,No.6,pp.881-884,2000.
  • 礒野啓史,三枝健二,長谷部望,“導電性球殻を用いたシールド効果簡易計算法”, 電子情報通信学会論文誌,Vol.J82-B,No.2,pp.302-307,1999.
  • 長谷部望,“電波工学(改訂版)”,p.65,コロナ社,1977.
  • 長谷部望,国見真志,“球形チャンバーを用いた導電性材料のシールド効果評価”,電子情報通信学会論文誌,Vol.J75-B-II,No.12,pp.972-980,1992.
  • 畠山賢一,“シールドの基礎と最近の動向”,電子情報通信学会,EMCJ特別チュートリアル講演,EMCJ2004-42,pp.27-34,2004.
  • 山本真一郎,畠山賢一,山内健次,山田武司,“導電性Oリングの電磁遮へい特性評価”,電子情報通信学会論文誌,Vol.J86-B,No.7,pp.1237-1242,2003.
  • 畠山賢一,戸川斉,“誘電体ロッドを装加した平行金属板線路によるマイクロ波からミリ波での遮へい材料測定法”,電子情報通信学会論文誌,Vol.J79-B-II, No.6,pp.334-342,1996.
  • 畠山賢一,“電磁波吸収・遮へいの材料と設計の基礎”, 電子情報通信学会環境電磁工学研究会主催第4回EMC基礎ワークショップ,2008.
  • 岩井通,兼本貴仁,山本真一郎,畠山賢一,“金属格子と損失を含む媒質層との多層構造体の電磁波反射透過特性”, 電子情報通信学会,電子情報通信学会技術報告,EMCJ2010-11,pp.67-72,2010.
  • 畠山賢一,“特別講演 電磁波吸収・遮へい材料,および設計に関する最近の課題”, 電子情報通信学会,電子情報通信学会技術報告,EMCJ2011-7,pp.37-42,2011.
  • 畠山賢一,蔦岡孝則,兼本貴仁,山本真一郎,“金属格子の反射・透過特性と単層形電波吸収体裏地としての応用”, 電子情報通信学会論文誌,Vol.J93-B,No.1,pp.101-111,2010
  • 岩井通,山本真一郎,畠山賢一,“金属格子と誘電体積層構造の反射透過特性”.電子情報通信学会論文誌.Vol.J95-B, No.3.pp.488-492.2012.
  • 村尾剛,“固体物理学”,共立出版,(1985) p.196.

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