ハンドブックシリーズ
著者: |
上 芳夫氏(電気通信大学) 越地耕二氏(東京理科大学) 櫻井秋久氏(日本アイ・ビー・エム(株)) 澁谷 昇氏(拓殖大学) 高橋丈博氏(拓殖大学) 船越明宏氏(前・日本アイ・ビー・エム(株)) |
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定価: | 24,420円(本体22,200円+税) |
判型: | A5 |
ページ数: | 530 ページ |
ISBN: | 978-4-904774-00-7 |
発売日: | 2012/11/1 |
本書はClayton Paul 教授の名著 『Introduction to Electromagnetic Compatibility』 (邦訳EMC概論)の章末問題の解法集であり、企業でEMC設計、評価などに従事する研究者・技術者、大学等でEMCを学ぶ学生などに最適な演習書である。 Paul 教授は初版の『Introduction to Electromagnetic Compatibility』を発刊時に、ご自身で演習問題のソリューションマニュアルを作り出版社に提供されていたが、諸事情により米国では出版されることはなかった。本演習の執筆者である櫻井(日本アイ・ビー・エム)と上(電気通信大学)は2008年に米国デトロイトで行われたIEEE EMCシンポジウムにおいてPaul 教授に会い、日本において演習問題の解法集を出したいとお願いした。 Paul教授は快諾し、原著の出版元のJOHN WILEY & SONS 社からPaul教授の手書きのSolution Manual を送付して頂くこととなった。
本書は各担当執筆者がこのマニュアルを参考に、それぞれの演習問題について再度解法をまとめ直したものである。
各章の初めには梗概を設け、その章の問題を解くのに必要となる式などを解説とともに与え、極力『EMC概論』などの書籍の参照を不要とするように心がけた。
各章の執筆を、第1章は櫻井(日本アイ・ビー・エム)、第2章は澁谷(拓殖大学)、第3章は高橋(拓殖大学)、第4は上(電気通信大学)、第5章は越地(東京理科大学)、第6章は櫻井、第7章は澁谷、第8章は高橋、第9章は船越(前日本アイ・ビー・エム)、第10章は上と越地、第11、12、13章は船越がそれぞれ担当した。 全体を通して用語などの統一は必要な限り行ったが、説明の仕方、文体などは各担当者の工夫と考え、あえて統一を取っていない。 演習問題番号は『EMC概論』と一致させてあるが、昨今の技術動向などを考慮し執筆者の判断により幾つかの問題の解法は省略した。
構想から発刊まで、諸事情により長い時間が掛かってしまったが、Paul教授が準備された問題の数々は今でも新しい。
この貴重な演習書を技術者や学生が思う存分活用すること心より願っている。
執筆者一同